非常食はどこに消えた?
「葉子!今会社を出たよ!何か買っていくかい??」
りゅういちは残業になったと23時ごろ帰ってきた
「おつおつー何もいらないよー」 「り!急いで帰る!」 ベッドで寝っ転がって映画を観ていると大きな音で玄関が開いてりゅういちが飛び込んできた 「葉子!」 「りゅうー」 「葉子!会いたかったよー!」 いつもの通りの大騒ぎの儀式 上着の上からりゅういちを抱き締めると外の匂いがした 「葉子お風呂は?」 「家で入ったきたよ」 「じゃあ僕シャワー浴びちゃうね。あのさ、葉子、遠慮しないで好きにうちのお風呂使っていいんだからね??」 分かってるけど狭いの 「ありがとうホラご飯の用意出来ちゃうよ急いでー」 「はーい!」 りゅういち用のワインをグラスに注いだ りゅういちは裸でユニットバスから出てくるとクローゼットからパンツを出して履いて髪を乾かした
「今週は忙しかったよー!」 「うんうんお疲れちゃん」 職場が繁忙期のりゅういちりゅういちは忙しいと平気で食事を抜くからことあるごとにご飯は食べてるかと口うるさくメールしたそれでなくともりゅういちは痩せっぽちなのだ
出会った時はあまりにもガリガリで年よりもずっと幼く見えたりゅういちは私と付き合うようになってから私がもっと食べろもっと食べろと口うるさく言っていたら少しガッチリしてグッと大人っぽくなったのでりゅういち増量プロジェクトを遂行中だ
もっと大人っぽくなってもらって見た目年齢を上げる企み こないだ忙しいときの非常食用にカロリーメイトを買い置きしておきなよと言ったらりゅういちはドラッグストアで10箱買ってきて結構美味しいとあっという間に食べてしまった 非常食の意味、、 ワインで乾杯してりゅういちはパンをちぎってチリをのせて頬張った 「美味しい!!どうやって作るの?」 「秘密」 「ケチ!!!これ煮込むのにどのぐらい時間かかった?」 「教えない」 「もーっ!!」 山盛りのチリと一緒に食パンを一斤完食したりゅういちはお腹がいっぱいで動けないーと幸せそうな顔をしてベッドに寝っ転がった 「んー美味しかった。。彼女が料理上手っていいよね。」
「この幸せものめ」 隣に横になってりゅういちの頭をなでているとりゅういちは寝息を立て始めた
ふふふ。。お疲れだね昼休みも取れないと言っていたもんね 次の日日曜日
りゅういちがガバッと身体を起こして時計を見て
「大変!寝ちゃった!」
と、いうので目が覚めた、、
「りゅういち、、今日は仕事休みだよ、、」 「ううん、ゆうべ、エッチしないまま寝ちゃった!」 「そっちの大変かい、、」
りゅういちはサイドテーブルに常備してあるゴムの箱に手を伸ばして装着し始めた今すぐするんかーい!
「りゅういち、今何時?」 「もうすぐ8時♩」 「あっそう。。」
その後2人で二度寝 お昼頃いい加減お腹が空いたので起き出した 「お腹が空いた」 「ローストビーフ丼リベンジに行こう。もうすぐ12時だ。ウフフ、、今日は早朝セックスしちゃったからお腹空いたよね♩」 「りゅういちに叩き起こされたのー別にローストビーフ丼じゃなくても良いよ、、ラーメンでも、、」 「いや、一度食べておかないと、どんな味なのかいつまでも気になってしょうがないから。」
お肉の量が3段階で選べたので2人ともお肉大盛りで私がご飯を普通盛りでりゅういちはご飯大盛り
お肉が大盛りに出来るなんてテンションが上がるわぁ
「葉子、これ美味しそうだよ。これ飲んだら?あ、でもアルコールもあるよ。葉子ビールでも飲む?」
りゅいちが美味しそうと指さしたメニューを見るとアサイージュースだった 「お酒はいいや夕方用事あるしこれにする」 「すいません。アサイージュースとグァバジュースお願いします。」
ローストビーフ丼はフライドガーリックが効いたタレでパンチのきいた味だった
思った以上に好きな味だったとりゅういちは満足そうに言っていた 食べた後はスマホを機種変しに行った 「ガラケーあるんだしスマホ無いままで良くない??」
自分はスマホが無い生活は考えられないくせに余計な散財させてしまって何となく責任を感じて試しに言ってみた
「うん。それも考えたけど、やっぱり買うよ。」
ですよね 無事、スマホをゲットして私は用事があるので家に戻った 夜用事が済んだらりゅういちがまたクルマで迎えにきてくた
「今夜のご飯はどうしようか。。何だか疲れちゃったからスーパーでお惣菜買うんでいいかい?」 「私が作るよ」 「本当かい?じゃあ頼もうかな。」 その日の夜ご飯をたらふく食べた後りゅういちは疲れちゃったとお風呂も入らずにベッドに横になった
私は1人でお風呂に入ってキッチンを片付けてベッドに入ろうとするとりゅういちが「葉子の場所は奥だったね、、」 と、身体をずらした 腕を伸ばして「りゅういち、おいで」 と、言うと りゅういちは私の腕に頭をのせてすぐに寝息を立て始めた 次の日の朝起き上がるとベッドが血だらけでギョッとした とっさに『ヤバイ生理か!』とナプキンを持ってトイレに行ってからもう一度ベッドを見ると
りゅういちのほっぺが真っ赤だった
りゅういちが寝ながら鼻血を出しているではないか 鼻をみると出血はもう止まっている 「りゅういち、鼻血出てるよ気分悪いとかないかい?」 りゅういちをそっと起こした 「うん、大丈夫、、葉子、僕眠い、、」 「いいよ、勝手に出掛けるから眠りな」 「うん、、」
りゅういちは血だらけのホッペをくるんと方向転換して壁を向いてスース―寝息を立て始めた
鼻血は止まっているし大丈夫よね、、??
自分でミルクティーを淹れて自分でお弁当を詰めて会社に出掛けた